テオ・ヤンセン展

kusunoki71002009-02-01


妹から「オランダから、風力多足歩行ロボがやってくる」
と聞き及び、喜び勇んで行ってまいりました。

http://www.hibiya-patio.jp/theo/

テオ・ヤンセンについては「究極映像研究所」さんが詳しくまとめられてるので、こちらをどうぞ。
http://bp.cocolog-nifty.com/bp/2009/01/-theo-jansen--h.html

驚いた事に撮影可能!!デジカメを持ってこなかった己の愚かしさを呪う。
会期がかなり長いので次回、完全装備でのリベンジを誓う。

iPhoneの連射アプリで強引に作ったGIFアニメ

これは思った以上に凄い・・・。
全作品、生命のメタファーという事が徹底されており、各作品も「〜年間生きた」等という解説がなされている。
実際に見るとその歩行する様は圧巻。
非常にシンプルな構造で、驚くほど効率的な歩行を可能にしている。
実際に押させてもらったが、材料がプラスチックで、軽量なこともあるが
想像よりはるかににスムースに進む。
店内パネルによるとPC上でのシミュレートの後、試行錯誤で完成したようだ。
世の中にはまだ、こんなシンプルなのに誰も思いつかなかった「解答」が隠されているのだ!
こりゃ、まだまだ捨てたもんじゃない。

撮影許可も凄いが、他にも手に取れる展示も多く、
テオ・ヤンセン氏はこの歩行システムを、隠すどころかオープンに広めようとしているように見える。
実際WEBには応用した自作メカにあふれており、モーターを搭載したかなり実用レベルのものもある。
思うに、この「遺伝子」が伝播しアレンジされていく様も、生命のメタファーの一環であり
テオ・ヤンセン氏の作品の一部なのではないだろうか。
人間が絶えた世界で、ゆっくりと巨大な「ストランドビースト」たちが、風の向くままに歩行していく様を想像してほっこりした。