シンポジウム「デジタルアニメーションの現在形」感想
一瞬雪までちらつく極寒の中、渋谷まで行ってきました。
専門学校の広間に単にパイプ椅子を並べた感じの会場。
全然宣伝してなかったのもあってか、結構空いていました。
「ニャッキ」グッズを買いあさり、「デジアナぶいぶい」を心待ちにしていた
僕としてはお二人(+2)の話が間近で聴けて満足。
共通するのは、非常に高い技術的な探究心。
低次元な現実に溺れないようにじたばたすることに始終する、我が身を省みて哀しくなってきた。
木船さんは最近の3D表現のアレコレ紹介。
明らかに権利的に黒な映像をw
無料だからいいのだろうか?
数個を除いては知っている作品だった。
伊藤さんは、経営者でもあるためか
技術的というより、熱いトーク。
ストップモーションにおける、デジタル導入の劇的な変化という話は面白かった。
俺の好きな、ノッポさんのみんなの歌と、平井堅のPVの話は出ず、残念。
同時にバックライトでシルエットを撮っておいて、マスクに使うという技術が目から鱗。
江面さんは、いかにもアニメーターといった感じの風貌。
話ことは多少不慣れなようにお見受けしましたが
言葉の端々に知識と技術の裏付けが感じられて、カッコイイ。
駆け足のデジタルアニメ撮影史。
「デジアナぶいぶい」をご本人がプレゼンでおさらいしてるようなもんで、大変贅沢。
各時期の再現アニメーションまであり大変わかりやすい。
しかも「スカイクロラ」の話にも触れ、いわば続編。
スカイクロラは、それまで情報量を上げる一辺倒の濃い口エフェクトを見直し、
作画の持ち味を生かす形の薄味なエフェクトを目指したとの事。
今後については、セル撮影台模倣な現状のシステム(フィルムの亡霊)に限界を感じ
HD画質時代にふさわしい、PCで作ることを前提とした全く違うシステムの構築を模索しているそうな。
実際に(自腹で)検証作品を進めており、小出しにするとインパクトが薄れてしまうのでまだ見せられないとの事。
言葉の断片から感じられる江面さんの目指すステージが高すぎて、
実際にどういったものを考えているかはちょっと想像がつかない。
目にできる時が楽しみ。
といいつつ、今までの手法を意地でも誇示する一派があっても良い、
むしろあって欲しい、という話も。
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