獣の奏者

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 II 王獣編

獣の奏者 II 王獣編

傑作。上橋さんは凄い。
丁重な生活描写が素晴らしいのだが、それがすべて伏線になり物語が集約するカタルシス
「働く事」の話から、もっと大きな題材へ発展していく。
「技術との付き合い方」をロボではなく生き物でやる事によって、今まで語りきれなかった領域へ。
ラストは圧巻。
必見。

p1*[漫画]バクマン2巻

バクマン。 2 (ジャンプコミックス)

バクマン。 2 (ジャンプコミックス)

1巻よりもさらにハウトゥーが色濃い。
ジャンプシステムに対する(一部は公然の秘密化している)事実をオフィシャルに語ることで不安感を払拭する事を狙っている印象を受けた。
誌面を使って未来の人材に対して先行投資をしようという、ジャンプの決意を受け取った。
志に胸を打たれると同時に、出版業界の想像を上回る危機感を思う。

ドラえもん新宇宙開拓史

作画も見どころ多く、楽しめたのは恐竜2006以来。
顔芸も健在だが、ズッコケ多用で劇場のちびっ子たちにもうけていた印象。
やはり、畳の下が遠い惑星とつながるという原作の持つ強烈なイマジネーションが改めて凄い。
ラストの改変は残念だった。
別に変えてもよいが、かなり無理矢理な印象で(なぜ作業マシンにワープ機能が?)
結局国家権力が介入して終わる大長編はいくつかあり、それより開拓史ならではのオチを残してほしかった。
たぶんモリーナのエピソード自体が後付けされたもので、その蛇足感に大人の事情を想う。
来年は海モノである様子。オリジナルか、奇岩城かな?

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

カラスヤサトシ (アフタヌーンKC)

前から欄外マンガは読んでいたが、ついに購入。
二捻りある自虐ネタにやや苦笑交じりに笑ってしまう。あと貧乏。
まとめ読みすると辛すぎるので、ちょっとづつ。
 
ハチワンダイバー 10 (ヤングジャンプコミックス)

ハチワンダイバー 10 (ヤングジャンプコミックス)

珍しくずっとカッコイイ。
ハチワンシステムとか、もう凡人の私にはわかりません。
 
無限の住人(24) (アフタヌーンKC)

無限の住人(24) (アフタヌーンKC)

ヒロインを救うため、宿敵とサシで勝負とか
本当に久々に劇的な展開。
こういうのを意図的に避けてるのかと思っていましたが。
 
ヴィンランド・サガ(7) (アフタヌーンKC)

ヴィンランド・サガ(7) (アフタヌーンKC)

おおついに話が見えてきた!
戦史モノとしてはスタンダード展開だが、キャラが特殊で実に面白いが
・・・このペースで終わるの?
 
ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

ヒストリエ(5) (アフタヌーンKC)

基本的にあまり事はおこってないのに面白い。流石。
ドラマの予感に満ちてるというか。
・・・このペースで終わるの?
 

群青学舎4

群青学舎 四巻 (BEAM COMIX)

群青学舎 四巻 (BEAM COMIX)

俺的近年最大超新星、恋愛オムニバスマンガ群青学舎も4巻でめでたく完結。
最終巻ということで、まとめる話が多い。
最後まで強気女子大展覧会な品質の高い良い漫画でした。
あとがき替わりのエピローグが染みる。
久々に漫画でも読んでみようかという文系大人に読んでほしい。

メディア芸術祭「エンターテイメント部門」シンポジウム

シンポジウム情報 | 平成20年度(第12回)文化庁メディア芸術祭 | 文化庁メディア芸術プラザ
http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/information/symposium/

「オトッキー」から「テノリオン」まで、なんと「サウンドファンタジー」の(!)デモまで交えて
ご本人の口から、音系岩井作品史を振り返るという、ファンとしては感涙モノのプレゼン。
ラストのYAMAHA側責任者さんとの合奏も痺れた。
田中さんの司会はグダグダでちょっとあれでしたが(笑)真摯な気持ちが感じられました。
ウゴルーファンとしては、お二人のトークが聴けたのもうれしい。

・世代的には岩井さんはメディアアートイオニア世代で、それを見てきた中村さんが同世代という感。
・仕組み自体(=youtube、blog)を評価するべきか、その中のコンテンツを評価すべきか。
・中村さん「仕組みの時代はそろそろ終わり。またその中で何をするかが求められる」
・岩井さん「今まで作ってきた作品はほぼ現在ハード的に再生不可能。例えばiPhoneでソフトだけ提供する事は(惹かれる部分もあるが)ずいぶんやってきたので、ハードから作ってみたいという思いでテノリオンを作った」
テノリオンの社内プレゼンの話とかも。アレを通した努力も、どういうプロセスであれ実現にこぎつけた会社も凄い!

メディアへの接し方、作品を作る姿勢、いろいろ考えさせられるシンポジウムでした。
やっぱり現状の環境で可能不可能とは別に、ちゃんと自分が何をやりたいかを見つめてストックしておくことは必要だと反省。